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SHPコラム
2022/11/17Thursday
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- 心理的発達のお話【子どもの認知発達について】
こんにちは!SHP広報です!
前回のコラムで成長と発達のお話として、人間の身体がどのように成長するのかをご紹介しました。(まだ読んでいない方はこちらからどうぞ!)
コラムを読んだ方は、「身体の発達と成長はわかったけど、心はどう変化するの?」と疑問に思ったのではないでしょうか。
そこで今回は、心理的発達についてご紹介します。
昔の心理学では、「乳幼児には知能はなく、自分で考えて行動しない受動的な存在」と考えられていたそうです。
ですが、スイスの心理学者のピアジェは、自分の3人の子どもの発達を詳細に観察し、「人間の考え方は段階的に発達し、4つの段階に分けられる」という「均衡化理論」を提唱しました。
均衡化理論では、シェマ、同化、調節、均衡化の4段階に分けられます。
自分の周りで起きる出来事を認識する枠組みを「シェマ」と言い、子どもは発達段階にシェマへ自分の周りで起こる出来事を取り入れることで、特有の考え方が生じ、それを「同化」と言います。
そして、さらに発達するにつれて、持ち合わせているシェマと矛盾が生じて同化できなかった際に、シェマを変化させるのが「調節」です。
この同化と調節を繰り返してシェマが高度になっていく過程を「均衡化」と言います。
少し難しいですよね。
私も初めて読んだ時は「理論を言われてもよくわからないよ!」と思いました。笑
均衡化理論でよく話される例をご紹介します。
例えば、「リンゴは赤い果物」というシェマを持っている子どもがいます。
初めてりんごを食べ、「リンゴは甘い食べ物」という情報がシェマへ認識されます。(同化)
そんな子どもが青リンゴに出会うと、「リンゴは赤い果物」という認識が「赤くないリンゴも存在する」という情報に修正されます。(調節)
このようにシェマに情報を取り入れ、情報を修正するを繰り返して認知機能が発達するというのが、均衡化理論です。
この理論から、子どもの認知発達には様々な体験をすることが大切だとわかります。
上記の例で言えば、子どもが青リンゴに出会わなければ、子どものシェマはずっと「リンゴは赤い果物」と認識してしまうからです。
周りの大人は、子どもに青リンゴに出会う機会を提供してあげる必要があると思いませんか?
私たちが運営する放課後等ディサービスや児童発達支援では、認知機能が発達するようさまざまな経験ができる取り組みを行なっています。
これからも子どもたちが楽しく経験できるイベントを行っていきたいと思います!
ピアジェの理論は他にもありますが、今回は均衡化理論のご紹介でした。
皆さんの参考になれば幸いです♪( ´▽`)